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作家アンデルセンについて
デンマークの代表的な童話作家・詩人である「アンデルセン」は、1805年デンマークのオーデンセで、靴屋の父親と数歳年上の母親との間に生まれました。

幼少の頃より、父親にアラビアンナイトなどの物語を読み聞かされて育ったといわれており、
両親の愛情のもと、若い頃から想像力を発揮していました。

彼の家は貧しく、早くに父親が亡くなると、止むなく学校を中退。オペラ歌手・俳優を
志すも挫折し、その後も挫折を繰り返しますが、デンマーク王や政治家コリンの援助により、
大学にまで進むことができました。

1831年からは、国王の留学資金を得てヨーロッパ各地を放浪し、帰国後の1835年に、
イタリアの流浪の吟遊詩人の生涯をつづった「即興詩人」を出版しました。この作品は
かなりの反響を呼び、ヨーロッパ各地で翻訳・出版され、彼の出世作となります。
同年『童話集(お話と物語)』を発表し、以後生涯に渡り、沢山の童話を発表し続けました。
亡くなるまでの40年間で、156編もの童話作品を遺しています。

彼が亡くなった時には、デンマークの皇太子をはじめ、各国の大使、子どもからお年寄り、そして浮浪者に至るまでが葬儀に並ぶ騒ぎとなったほどでした。
当時それほどまでに、世界中の人々から愛されていた、アンデルセンとその童話は、
今もなお、世界中の人々に愛され、夢と感動を与え続けています。
   


アンデルセンの童話について
アンデルセンは童話文学の始祖として、グリムと並び称されますが、民族説話をもとに
しているグリム童話とは異なり、創作童話が多く、美しい幻想の世界を描いているのが、
アンデルセン童話の魅力です。

アンデルセンの童話は、世界80カ国以上の言語に翻訳されており、聖書に次いで
「世界中で読まれている本」であるといわれています。童話の父として親しまれている
アンデルセンの誕生日に因んで、4月2日は「国際こどもの本の日」と定められています。